秋雨&時雨のブログ擬き

限界童貞の徒然なるままに綴った日常譚。

この度、童貞を卒業しました。

これまで散々Twitterで限界童貞を名乗ってきました不肖私めですが、この度ついに童貞を卒業したのでその旨を報告させていただきます。相手は従姉妹の紹介で知り合った都内の女子校の人です(以下Aさんとします)。恋愛関係ではなく、あくまでセフレ未満のものだと思っていただければ概ね正しい認識になると思います。

紹介は今年の8月のことだ。高3の8月とはいえお盆は講習もなく暇を持て余していた私は、たまたま地方から東京に来ていた従姉妹から受けた連絡で新宿に赴き、そこでAさんと出会った。彼女は夏休みだというのに制服を着ていて、僕からすると英検会場に制服で来るJK並みに理解不能な、つまりは基本的に苦手で嫌いな、そんなタイプの人だった。髪は若干の茶髪で、そこから漂う馨しい柑橘の香りが今でも印象深く残っている。

従姉妹に言わせれば、普段女子と触れ合ったことのない僕への「サプライズプレゼント」だったそうで。僕に言わせればそれは有難迷惑でしかなく、コミュ障を発揮して二人の少女の他愛無い会話を黙って見ている不審者よろしくついていった。断ることもできたが、従姉妹の不慣れな土地での心細さを思うと、そして仮にそうした場合に後で親戚に愚痴られる誇大の数々を憂うと、なかなか無下にはできなかった。

二人は元からの知り合いだったらしく、従姉妹の上京にあわせて落ち合ったそうだ。僕がお供していてもいいのだろうか、という自責のような疑問を抱えつつ、二人の都内散策に連れ立っていた。Aさんは流石髪を染めているだけあって多少遊び慣れている節があり、なんだかんだ言っても田舎娘の従姉妹と、そして自明に腐れ童貞の僕の二人を上手にエスコートしてくれた。いかにも若者らしく、ショッピングなりボウリングなりに興じているその光景は、僕からすると百合漫画のワンダーランドに迷い込んだような気分で夢心地だった。

初対面のボクと彼女を取り持つ存在であるはずの従姉妹は、すっかり浮かれてしまってはしゃいでいる。高2にもなる従姉妹のその無邪気さはある意味で微笑ましかった。久しぶりの親戚の幼さを見ると、自分も懐かしさを覚えてしまう。Aさんはどこかでそうした過去の繋がりの匂いを敏感に感じ取ったのだろうか、ときたま従姉妹の袖口を引いて、奥ゆかしく自己主張していた。Aさんのいじらしさを見て、僕はこれまで抱いたことのないような、形容しがたい感情を抱いていた。これは庇護欲か、はてさて何であろうか。その違和感というほど不快でもないモヤモヤとした感情には、未だにいいラベルが思いつかない。

そうしているうちに、夜の8時くらいになったであろうか。そろそろお開きという流れになり、再び新宿駅に戻ってきた一行だった。しかし、ここで困ったことが起きる。

従姉妹「私の泊ってるホテル、池袋の方面にあるみたいだから」

といって、僕とAさんを残して一人別廻りで従姉妹は帰ってしまったのである。そこに残されたのは、唯一の繋がりを失ったほぼ初対面の男女である。まして片割れは僕なのだ。絶望しかない、と思っていた。失念していたのは、少なくとも片割れは僕だが、しかしてもう片方はAさんであったということで、そして僕は彼女のコミュ力を甘く見ていた。

電車ではおよそ1時間を一緒に過ごしたであろうか。都内の女子校に通うという彼女だが、毎日そこそこの遠距離通学をしているらしい。まあ、そんな愚にもつかないことを話しているうちに時間はあっというまに過ぎた。コミュ力、の真髄を垣間見た気がした。

彼女の最寄り駅に電車が止まると、別れ際に彼女はこういった。

「また、連絡しますね」

あどけなく笑った彼女。その笑みは、これまで何人の男を魅了してきたのだろうか。

*

夏休みが明けるまで、結局”連絡”とやらが来ることはなかった。僕は、特に期待していたわけでもないけれど、1日、あるいは意識して数日程度に間隔をあけて、メッセージアプリを何気なく確認していた。誰に見つかるというわけでもないのに、その行為に一松の罪悪感を覚えていた。そして、罪悪感を踏みにじってスマホを開き、そして連絡とやらがきていないことを確認して、なんとも思わずにまたスマホを閉じるのだ。こんな、無為を何回繰り返したか思い返さなくなった頃、一報が来た。

「お願いしたいことがあります、またこの間の場所に来てくれませんか」

恐らく、これは3人が最初に一同に会した改札口のことだろう。実際、そこに彼女はいた。今度は私服だった。黒を基調とした上下の服装。純白の靴下がローファーに映えていた。艶めかしく、それでいてあけすけに露出された腿は、白皙という言葉が似合うほどに綺麗だった。

「どうしたんですか、顔、見てくださいよ」

そういわれるまで、僕は視線が下ばかり向いていることすら自覚していなかった。それほどに、普段見ていないものー年頃の少女の私服ーというものは意識を奪ってしまうのだろう。

「そ、それで何か用事でもあるの?」

焦るように質問する。そんな余裕の無さを看破したかのようにうっすらと笑って、Aさんは言った。

「今日一日、私と遊んでください」

「そのあと、一つ相談したいことがあるんです」

その二言をいい終わるや否や、彼女は僕の手を掴んで歩き出した。

連れていかれた先は、前回と似たような場所だ。いかにも若者が行きそうな場所。やったことのないダーツをやらされて、あまりの無様さに爆笑されたときは多少の苛立ちを感じたが、概ね楽しくないことはない、そんな時間だった。そして、その後に「想定外」は発生した:

その後連れていかれたカラオケ店で、彼女は打って変わって、それまでの陽気な少女ぶりは鳴りを潜め、部屋に入りドアが閉まるや否や、僕の目をじっと見つめた。じっと。睨む、というほど鋭い目をしていたわけでもない。そこには、持て余された熱情を感じさせるオーラがあった。僕はその異様な雰囲気に飲まれ、言葉を失った。そして、息を飲み、彼女の全身をしかと目に焼き付けようとしていた。顔だけを見るのではなく、なるべく彼女の全身が視界に入るように。

「......顔、見てくださいよ」

そういって、彼女は唐突に僕の唇を奪った。時間にして、5秒ほどだろうか。僕はあっけにとられた。その取られようといったら、もはや形容することもできないくらいのそれである。「ファーストキスは母親♡」とかいってたようなウブ・ボーイであった僕が唐突に情熱と熱情の世界観に誘われたら、それはもう驚愕し、動転してしまう。僕は文字通り後ろにひっくり返った。背中から倒れこんだ先にあった硬いソファーはひんやりとしていて、ドバドバと掻いていた冷や汗の嫌な感触を伝えてくれた。その感触は、これが現実であるということをいやというほどに物語っていた。

「え、え、なに、、、」

必死に絞りだしたそのどもり言葉に、彼女はあっけらかんとして淀みなく答えた。

「〇〇さん(僕の本名)、童貞でしょ」

「それは......そうだけど」

「なんか、したくなっちゃって」

「いや、そんなこといわれても」

期待10%、疑念90%の情念が渦巻いていた。いや、だってこれは明らかにおかしい。そんなこと”現実ではありえない”。そうだったはずだ。

「......何か事情が?」

そう聞くと、彼女はまたもあっさりと述べた。曰く、元々付き合っていた彼氏に夏休み終り頃に振られた。曰く、性欲を持て余していた。曰く、とはいえ女子校にて長らくすごしていたので男子の知り合いがほとんどいなかった。そして僕に白羽の矢が立ったということのようだ。

ばかげている。

「お前の性欲処理の道具にするんじゃねえ」

しかし、一笑に付されてしまった。

「期待しすぎでしょw 別にそこまでするとは言ってないし」

顔が紅くなるのを感じた。屈辱を久々に感じた。怒りに任せて行動しても、碌なことにはならないのだが。しかし、それでもこうもコケにされたとあっては怒りが収まらなかった。

そんな内面世界を見抜かれたのだろう、彼女は笑い続けながらこういった。「そんなにヤりたいんなら別にいいですよ。後日、いっちゃいましょう」

......その提案を蹴り飛ばして笑っていられるほど、僕は強い人間ではなかった。

一週間後の土曜日の夜。連絡が来た。

「明日とか空いてます?いきましょうよ」

「避妊具とか持ってった方がいいの?」

「いや、普通ホテルについてるんで大丈夫ですよw」

......またもや、恥をさらしてしまったようだ。

三たび新宿で落ち合う。今日は、彼女が元カレと何回か行ったというホテルを案内してもらうことになった。内心の動揺と混迷を押さえつけて何気ない顔で雑談をしているうちに、そこそこ高いタワーのような建物についた。

「一応未成年だめなんで、気を付けて。......まあ〇〇さん老けてるし大丈夫だと思うけどw」

フロントに着くと、部屋の一覧のパネルがあった。空き部屋は点灯しているということらしい。数十はあるかという部屋のうち、日曜ということもあってか、半数近くは埋まっていた。

「これは、どこでもいいの?」

恐る恐る聞くと、Aさんは特には答えずそのうちの一つを指さした。

「ここにしますか」

......しかし、こう敬語を若い女子に使われていると、まるでデリヘル嬢とおっさんという感じだ。

受付でカードキーを受け取って、書かれた番号の部屋に行った。どうも、部屋に入ってから一度連絡をしないといけないらしい。内線で受付に連絡をする彼女の気軽さは、カラオケで延長を頼むときのそれとよく似ているな、などとどうてもいいことを何故か強く実感した。

電話を終えたAさんは、「じゃシャワー入ってくるんで」と言い残し、言ってしまった。うーむ、暇だ。内心はあまりにごちゃごちゃとしていて、整理がつかない。部屋に備え付けられていたパソコンをいじって待つことにした。

**

最悪だ。あまりに長いAさんのシャワーと、そしてシャワー室の扉の前まで行ってシルエットをチラチラを眺めていたら気が滅入ってしまったのと、一度射精しとけばすぐにイってしまうことはないだろうという浅慮によって、僕は普通にトイレでシコってしまったのだ。射精して数秒、とてつもない後悔が押し寄せてきた。......なにやってんだ、僕は。

そうこうしていると、ついに彼女はシャワー室からでてきた。バスロープを纏ってはいるものの、明らかに身体のラインの見え方が違う。恐らく年齢に対しては十分に豊満であろう胸や、チラと覗く女性器、というよりは陰毛に覆われた恥丘の部分は、なかなかに刺激的なモノだった。「とりあえず入ってきてくださいよ、まさか待ってる間に自分で出しちゃったりしてませんよねw」

図星である。しかし、そんなことを気取られぬように、ああわかってるさとでもいうように、鷹揚とした身振りでシャワー室へと歩いて行った。ばれていても、虚栄は続けるからこそ意味がある。

しかし、シャワーを浴びるとはいっても、実際どうしたらいいんだろうか。普段家でやるように、全身を洗えばいいのだろうか。そう思って、ボディソープを体に塗ったくって気づいた。「これローションだ!!!」

最悪すぎる。とりあえずシャワーで流してみるものの、まったくぬめぬめ感がとれない。オナホのローションとこのあたりの勝手は一緒ということか。

ぬるぬると格闘していると、コンコン、と扉が打たれた。「遅くないですかw入りますよ~」

「ちょ、ちょまっ」

抵抗虚しく、あっさりと侵入を許してしまう。そこにいるAさんは、全裸だった。バスロープで隠れていた乳房の先端のピンク色も、あるいは恥丘の全貌も、後ろに聳えている。だが、僕は裸眼視力が絶望的に悪いので正直よく見えなかった。だが、彼女が僕の体に自分の体を擦り付けてくることで、触覚は敏感にAさんの肉体のあれこれを感じ取っていた。ハリのある胸、それが背中に押し付けられることで簡単にその形を変える。おっぱいマウスパッドの柔らかさとはまた異質なものだった。あれは詐欺アイテムなので今すぐ摘発されるべきだ。そんな、ここまで来て現実逃避をするのかと今の自分から叱り飛ばしたくなるほどに、その時の僕は動転していた。あまりに新体験すぎて、言葉を失っていた。

「......ちょっとは反応してくれないとつまらないんですけど」

不服そうに言うと、Aさんはいきなり僕の陰茎を掴んできた。こ、こいつ非処女とはいえそこまで性体験に慣れてないんじゃないか?まあ、だとしてもある意味それは妥当なのだが。

ギンギンに勃った僕の陰茎は、先ほどの「ローションをボディソープ替わりに塗ってしまった事件」のせいで異様にヌルヌルに塗れまくっていた。そんな裏事情はつゆ知らずのAさんは、「興奮しすぎでしょw」とにやにやした視線を送ってくる。それがどうもイラっと来てしまった。

「これじゃ君が良く見えないんだけど」

「じゃ、はやくあがりましょうw」

......確かに、元々は僕が悪いのか。

シャワー室を出て、ベッドに互いに腰掛ける。電気はつけるなという強い要望により、部屋はうす暗い。それが、より雰囲気を迫真なるものに近づけていた。

「......で、どうしたらいいんすか」

思わず敬語で聞いてしまった。

「え、まあ構図自体はAVであるようなやつですよ」

といわれたので、とりあえず彼女に寝てもらって、体幹レーニングをするときのように彼女の体の両脇に腕を置き、彼女の陰部に自分の陰茎を近づけようとしてみた。

「ちょ、いやいや待って‼ある程度濡らさないと痛いから!」

驚いた表情で手を僕の胸に押し付け、押し剥がしてきた。

「あー、ごめんなさい」

これは、恐らく過去に経験があるのだろう......。

「はあ......」

これだから童貞は、とでも言いたげなやれやれフェイス。正直反論の余地がないので誤ることしかできない。

「じゃ、とりあえずなめてください」

「お。おう......」

彼女が豪快に開いた股の間に顔をうずめる。少し酢のような匂いがするも、巷で言われているほどの悪臭がするわけではなかった。恐る恐る、陰唇の間に舌をつける。

「ひゃっ......」

感じていたわけではないのだろう、単純に冷たかったからあげてしまった反射的な声だったのだろう、それでも、否応なく僕は興奮した。記憶を手繰り寄せて、とりあえずこれが陰核か?Gスポットってなんだっけ?と、知識を辿る。

「ん......んっ......」

ああ、この娘は優しいんだろう。別に金がもらえるわけでもないのに、こちらのレベル1の愛撫にとりあえず乗っかって役者をやってくれるんだから。

「......このくらいでいいのかな」

「大丈夫です、じゃあ今度はこっちが舐めますね」

オドロキの提案だった。

「いやいやいや、いいよ、申し訳ないし」

「ここまで来たら別にいいですよもう」

そう言い切って、こちらの陰茎に手を伸ばすA。亀頭部をチロチロと舐める、漫画でみるような、豪快に奥まで咥えるそれとは異なる慎ましいものだったが、興奮を煽るには十分だった。

10分ほど続けたであろうか。彼女の手コキもいよいよ激しくなり、射精欲が高まってきた頃合いである。

「そろそろ、、、やばそうです」

彼女は、場違いに無邪気な笑みを浮かべて、「なんでまた敬語なんすかw」といった。そんなあどけなさと、今自分たちがしている行為とのギャップがあまりにエロティックで、僕は思わず彼女を押し倒していた。

「......いいですよ」

押し倒して、許可を得た。予め買っておいたコンドームを装着する。普段オナホを使うときに使っていたので、ここは手間取らなかった。おー、という舐め腐った歓声が聞こえてきたが、反応する余裕もないので無視した。

そして、ここからが童貞の見せどころである。そう、どこに入れるのかわからないのだ。とはいえ、聞くに聞けない僕の矮小な葛藤を察してくれたのか、Aは8月のあの日のように優しくエスコートしてくれた。

「……コッチ、です」

誘われるままに挿入口に亀頭を付ける。若干の抵抗を感じるも、思い切って入れると、案外それはあっさりと入った。

「おぉ......」

ロリ系オナホほどの締め付けはないものの、人のあたたかさと、何より目の前で上気した顔で息を荒げている彼女の存在が最高のスパイスとして機能していた。隔てる0.02ミリの壁がなくて、思いっきりこの中に射精したいという本能の囁きを感じざるを得なかった。

体制は所謂正常位。「動いてもいい...?」「大丈夫です」

のろり、のろりと腰を動かしてみる。早く動かすと射精してしまいそうというのもあるが、それよりも予想以上に腰に負担がかかる。腕が痛む。受験生の体には堪えるものがある。

とりあえず十数往復くらいしただろうか。少し打ち付ける強さを強くしてみるなどして、一通りやってみたいことはやれた。ふわふわとした気持ちよさ。苛烈な刺激はないが、膣が射精を誘導すべくじわじわと蠢いているのを感じる。

「あの、対面座位ってやつをやってみたいんだけど」

「......いいですよ」

そうして、僕らは向き合った。ちょうど、彼女の鎖骨が僕の顔のあたりに来る。向き合って、彼女の陰部に挿入した状態で抱き合って、胸や鎖骨を舐めてみる。彼女が上げてくれる嬌声は、それが台本だとわかっていてもなお、興奮作用を齎してくれた。

Aの腰をバウンドさせるように腰を震わせ、ベッドを軋ませる。胸に顔をうずめてみたり、乳首を舐めてみたり、腰を強く打ち付けてみたり。

最後は、そのまま僕が寝転がって騎乗位の姿勢になった。対面座位も、それはそれで僕への腰の負担が大きかったのだ。

彼女が小刻みに腰を上下させ、時々僕が下から突き上げる。そうしているうちに、意外とあっさりと射精の瞬間を迎えて、それからまた数回くらい同じことを繰り返して、”蜜月”の時間は終わりを告げた。その後は、一通り片付けて、着替えて、部屋を出た後は自動精算機で会計を終わらせ、ホテルを出ることには入室から3時間ほどが経過していた。

「今日は......その、ありがとう」

早々と歩きだしたAさんの背中に、礼を言った。

「いいんですよ、私のストレス発散みたいなものだしw」

そう笑って言った彼女との1時間の帰り道は、先ほど性行為をしていたことがまるで嘘みたいに、夏休みに一緒に帰ったときと何も変わらないような会話に終始していた。ただ、本当に気持ち悪いとは思うが、名残惜しさと何かしらの執着の象徴だろうか、リュックの隠れポケットに入れてきた、ゴミ箱から持ち帰ってきた使用済みのゴムだけが、その事実を物語っていた。

*

家に帰り、スマホを開く。今日の礼を改めて言おうと思いメッセージを送るも、その後、一度たりとて返信が返ってくることはなかった。Aさんの学校は知っていたし、名前もわかっていたからまた会おうと思えば会えるんだろうが、どうもそういう気にもならなかった。あの日、残暑のあの日、最寄り駅から家に帰る途中で、親に見つかったら大変だという一心で持ち帰ったゴムも捨ててしまった。気怠い暑さの中で、ゴムは熱されたアスファルトの上に無造作に放置されていた。今は、もうゴミとなって燃やされていることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、全部嘘なんですけど。(それはそう)

一生限界童貞です。はい。